農業収入ゼロの百姓が気ままに綴る日々
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雨読メモ21/18『銃・病原菌・鉄』 2018/09/07

 ゆく川の流れは絶えずしてしかも元の水にあらず…。災害文学?の元祖『方丈記』の昔から日本は災害列島だった。ことし6月の大阪北部地震から始まって7月西日本豪雨、9月の台風21号、そして北海胆振東部地震。平成最後の1年は「災害連鎖の年」として記憶されるのだろうか。

 いや情報過多の時代だから、これらが記憶に残るのはそれぞれの被災者の胸の中だけかもしれない。

          ************

雨読メモ21/18 『銃・病原菌・鉄』

 (ジャレド・ダイアモンド著・草思社文庫-上下・2012年刊)

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 2000年に単行本が出版されたとき、「鉄」という文字と「銃を禁止した日本」という言葉にひかれて、いつか読もうと思っていた。手軽に文庫で読めるようになったものの、ずっと書庫に眠り続けていた。

 書棚を整理したのを機に一念発起、読み始めた。小さい文字、持って回った長ったらしい文章表現、加えて一つの段落が長いこと…。それやこれやで幾度か腰が折れそうになった。栞をはさんだまま1週間くらい眠っていたこともある。

 稲穂が出始めた7月半ばから稲刈りを完了した9月初めまでかかって、ようやく読み終えた。

 著者によると、人類の歴史は13,000年らしいが、その間に文明の恩恵にあずかった人類と、いまだに石器時代同然の暮らしをしている人類がいる。その違いはどうして生じたのか。一言でいえば人類史、もう少し丁寧に表現すると、ニューギニアや南米アマゾンの人たちはなぜヨーロッパ的な暮らしを獲得できなかったのか。これが本書のテーマである。

 人類が狩猟・採取生活から食料生産(栽培農業・牧畜)に移行したのは「肥沃三角地帯」(シリア、ヨルダン、イラク、トルコ)と中国(黄河・長江)からだという。それが文字、金属器、品種改良などの技術を生み出し、余剰食糧によって人口増加、役人・軍人の誕生につながり、人が人を支配し、地域を支配するようになった。

 「肥沃三角地帯」の文明は西進してギリシャ、ローマを経てヨーロッパ北部の国々へ受け継がれた。南北に長いアフリカ、南北アメリカは文明の伝播が遅れた。そして現在、ヨーロッパと、そこから移住した人々の地域が人類の主導権を握っている。

 歴史的に広大な国土を持つ中国は、様々な技術を生み出しユーラシア大陸の東に大きな影響力を持ち続けた。ヨーロッパが権力分散型であるのに対し、中国は強大な支配者が君臨し、支配者の一存で政策が決まるという特徴を持つ。成功も大きいが失敗も大きい。長い停滞の時代を経て今日がある。

 東西に長いユーラシア大陸は様々な技術の伝播がスムーズに進んだ。南北に長いアメリカ大陸、アフリカは地形、気候などの違いが大きく技術の伝播に時間がかかり、熱帯をはさんで断絶が起きる。オーストラリア大陸は他から隔絶した地勢と特異な植生、野生生物の分布、さらに広大な乾燥地帯のために他地域からの移住が始まるまで文明の恩恵を受けにくかった。

 自分流に要約すると、こんなことが書かれている。『文明の衝突』の著書もある著者は、もともと医学を修めた学者。長ずるに及んで関心領域がどんどん広がり、学際的な研究で知られるようになった。

 タイトルは、ヨーロッパが世界に影響力を広げたのは「武器」と、「鉄」を起点とする技術革新、そしてコロンブス以来新世界に持ち込んだ伝染病によるというのが著者の理解。

 それにしても大変な一書だった。読み返すことはおそらくあるまい。


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by shimazuku | 2018-09-07 18:40 | Trackback | Comments(0)
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