農業収入ゼロの百姓が気ままに綴る日々
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雨読メモ 12/18『不死身の特攻兵』2018/04/07

40年近く前、制服姿も初々しい巡査さんが派出所に赴任し、名刺を交換した。妙に気が合った彼が、この春の異動で本署の署長になって1日付で着任したと聞いた。懐かしくなって過日、会いに行った。

来年で定年だという。僕は警察官に知り合いはほとんどいない。年賀状をやり取りしている現職警察官は彼だけだ。昔話に花を咲かせ、再会を約して1時間ほどで別れた。

          **************

 『不死身の特攻兵』(鴻上尚史著・講談社現代新書・201711月刊)


 陸軍の第1回特攻隊「万朶隊」パイロット佐々木友次さんは、9回出撃し9回とも生きて還った。戦後70年たった2015年、著者は92歳の佐々木さんに入院先の札幌でインタビューした。

 爆弾を搭載した飛行機もろとも米艦に突っ込んだ特攻兵の多くは、生還することはなかった。でも佐々木さんのような例外もあった。離陸直前の空襲で出撃をやめたりエンジンの不調で不時着したり…。むろん艦艇爆撃もした。

 逓信省のパイロット養成所で育った佐々木さんは、特攻はまともな戦法ではないと思い続けた。爆弾を投下して相手にダメージを与えるのが本来の姿だと。何度かの出撃で戦果をあげた。2度も戦死が発表され、軍神に祭り上げられたこともある。でも実は死ななかった。

 「死ななくてもいいと思います。死ぬまで何度でも行って、爆弾を命中させます」。そう言って上官に反抗した。当然、にらまれた。「臆病者」とののしられた。確たる証拠はないが、彼を密かに殺害しようとした参謀もいた。特攻兵が生還しては困るからだ。

 彼が搭乗した特攻機はゼロ戦ではない。800キロの爆弾を積んだ軽爆撃機だった。速度は遅く、敵の戦闘機に追われればひとたまりもなかった。それでも生き残った。


 日本軍の特攻作戦は、どう考えてもまっとうな作戦とは言い難い。海軍で発案され、2週間後に陸軍も追随し、多くの若者が海に消えた。爆撃機の隊長は機首に装着した3本の信管のうち2本を外し、無断で、手動による爆弾投下ができるように改造した。そんな部下思いの上官もいた。でも上官も戦死した。

 出撃命令を下した司令官は「俺も必ずあとに続く」と言いながら、敗色が濃くなるとフィリピンから逃げ出した。「今度こそ必ず死んで来い」と命じた参謀と戦後に再会した。彼もまた、あれこれ言い訳を口にした。佐々木さんは反論しなかった。

 「戦争ができる普通の国」には戻りたくない。





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by shimazuku | 2018-04-07 10:46 | Trackback | Comments(0)
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