農業収入ゼロの百姓が気ままに綴る日々
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雨読メモ 04/17 『山田方谷の夢』 2017/04/05

 きのう農作業に集中し過ぎて疲れた。きょうはワイフも不在なので休養日と決めた。先月買っておいた本に入り浸った。

『山田方谷の夢』(野島透著・明徳出版社・2011年刊)

 倉敷と米子を結ぶJR伯備線に「方谷(ほうこく)」という小さな駅がある。個人の名前を冠した全国でも珍しい駅の一つである。

 その人、姓を山田,名を方谷と言う。それでもまだピンとこない人が多いだろう。無理もない。江戸時代末期、備中松山藩(のち高梁藩)で農民の子d0165740_19365676.jpgに生まれ、長じて藩政改革を成し遂げた学者・教育者。高梁川一帯ではだれもが知る超有名人だが、全国的には知名度が高いとは言い難い。

 10万両(約600億円)もの負債にあえぐ藩に召し抱えられ、わずか7年で借財を完済しただけでなく10万両を蓄えた、まさに救国の人。

 大坂の両替商に負債利払い停止を認めさせ、大坂蔵屋敷を廃止し、地元に飢饉対策を兼ねた米蔵を建て、米の藩直販によって利益を上げた。下落した藩札を公開の場ですべて焼却して新札の評価を上げ、さらに鉄と銅で産業を興し、雇用を創出した。

 お気に入りの日銀総裁を選んで、お札の発行元に国債を買わせて借金ダルマに堕すというどこかの国のなんとかミクスの真逆を断行し、大企業に賃上げをさせたり、女性活躍社会だの働き方改革とかで大衆に迎合するなどという姑息な手法をとらず、真っ向勝負で藩の窮状を救った人だから、尊敬されて当然だろう。

 方谷は、藩政改革だけでなく幕末の混乱期、幕府老中だった藩主・板倉勝静を補佐して名を上げた。明治維新で大久保利通から大蔵卿就任を要請されたが固辞したというエピソードも残っている。

 著者・野島透さんは1961年生まれで、方谷から数えて6代目の子孫。大学を出て大蔵省に入り、九州財務局長などを歴任した。彼の祖父は山田家から庄原市東城町・野島家の養子に入って和鉄の伝統保持に執念を燃やした帝国製鉄創業者・野島国次郎。

 野島さんは岡山の政財界人とともにNHKの大河ドラマで方谷を取り上げてもらおうと頑張っているが、まだ日の目を見ていない。僕は『山陽・山陰 鉄学の旅』というルポで野島国次郎を書いたのが縁で一度だけ野島さんと会ったことがある。

 その記憶があって、先月、書店でこの本を発見し買い求めた。大河ドラマに寄せる野島さんの熱い思いが実現することを祈ろう。
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by shimazuku | 2017-04-05 19:37 | 雨読ノート | Trackback | Comments(0)
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