農業収入ゼロの百姓が気ままに綴る日々
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雨読メモ02/17 『人口減少社会という希望』 2017/01/19

 積雪があると晴れていても農耕はできない。だから「晴耕雨読」ではなく「晴読雪読」とあいなる。正月明けから毎日続けていた山仕事も当分お休み。昨年9月に買っていた本を取り出して読んだ。

『人口減少社会という希望』(広井良典著・朝日新聞出版・2013年刊)

 どこかで名前を聞いたことがあると思ったら『里山資本主義』にコメントを寄せた千葉大学の先生だった。奇妙なタイトルが気になって買っておいた本。出版から4年たっているので使われているデータもいささか古い。

 でも著者が伝えようとする意図は古びてはいない。日本が直面d0165740_18115378.jpgしている人口減少問題を、著者一流の発想、というか最近かなり多くの人に共有され始めている考え方によって分析した現代社会論である。

 経済成長一本やりの政策の行き詰まり。「失われた10年」を、「20年」と言い換えても何一つ好転せず、日銀の異次元緩和もアベノミクスで次々と放たれる「矢」も薬石効なし。その理由は「経済成長路線の時代はすでに終わった」のだから、無理やりエンジンを吹かして坂道を登ろうとしても景気回復などかなうはずがない、というのが著者の診立てである。

 2部構成の本書の第Ⅰ部の目次タイトルを見れば、議論の展開方向はほぼ見当がつく。「ポスト成長時代の価値と幸福」「若い世代のローカル志向」「ローカル化が日本を救う」「貿易立国神話からの脱却」「鎮守の森・自然エネルギーコミュニティ構想」「人間の顔をした環境都市」・・・。

 つまり安倍政権が自信たっぷり? に打ち出す政策は、風車に向かって突進するドン・キホーテに他ならない。もう成長の時代は終わったのだから、人口減少社会でどうもがいても経済成長はよみがえらない。本書にそんな言葉は一言もないが、著者はそう諫めているようなものである。

 ではどうするか。それが上に掲げた目次の文字の数々なのだ。

 さて第Ⅱ部はがらりと様相が変わって、著者の専門分野(相関社会学)から「地球倫理」「統合医療」といった難関な思索が展開する。一応お付き合いで読んでは見たが、僕には第Ⅰ部を補完するための理論かな、という程度しか理解できなかった。

 手に入れた本の奥付を見ると7刷とあるから結構読まれた本だということがわかる。成長路線しか頭にない人たちにぜひとも読んでもらいたいが、たぶん読まないだろうなあ。
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by shimazuku | 2017-01-19 18:14 | 雨読ノート | Trackback | Comments(0)
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