人気ブログランキング |

農業収入ゼロの百姓が気ままに綴る日々
by shimazuku
プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
以前の記事
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
more...
最新の記事
雨読メモ19/19『たたら製..
at 2019-08-17 17:07
雨読メモ18/19『日本の国..
at 2019-08-11 23:15
雨読メモ17/19『未来の地..
at 2019-07-31 10:51
雨読メモ16/19『陸王』2..
at 2019-07-11 14:55
じめじめ じとじと…2019..
at 2019-07-03 22:46
記事ランキング
フォロー中のブログ
日替わり定食
山に暮らせば
隣のカモミール ~妻ラン...
最新のコメント
よう言った! パチパチ!
by toshi at 20:01
同感!
by toshi at 10:21
山口のタクシー会社さんの..
by umiko0 at 07:57
umikoOさん、コメン..
by shimazuku at 19:13
幼いころのタンポポと言え..
by umiko0 at 10:38
涙が出そうなくらい残念な..
by yumeko at 11:10
ぷっ♪ ま、メグ・..
by umiko0 at 13:52
高すぎる 信じられん ..
by anglimala at 21:44
なんでもプレオープンの入..
by 本当の噂話 at 23:30
はじめまして、zakky..
by zakky at 07:24
メモ帳
ライフログ
検索
ファン
画像一覧

雨読メモ19/19『たたら製鉄の歴史』2019/08/17

 お盆の15日に中国地方を縦断した台風10号。大げさな前触れの割には風も雨もたいしたことなかった。我が家に最接近した午後3時すぎ、ネットで調べても台風の目がどこなのかわからず、雨が少し強かっただけで日本海へ抜けてしまった。

 予測通り最悪コースの豊後水道を通ったのに、被害はほぼゼロ。野菜ハウスが風に飛ばされないよう、わざわざビニールを撤去したものの、全く影響なし。あと10日ほどで刈り取る稲もちょっと傾いただけですんだ。最近の気象予報は少し大げさすぎるのでは?

           **********

『たたら製鉄の歴史』(角田徳幸著・吉川弘文館・6月刊)

d0165740_17071981.jpg

 奥付に「令和元年」とある単行本を初めて手にした。著者は島根県埋蔵文化財調査センターに在籍するたたら発掘のプロ。1962年生まれというから僕より20歳ちょっと若い。面識がないわけではないが、むしろ発掘調査報告書などを通しての旧知の研究者と言ったほうがよいだろう。

 たたら製鉄のイメージといえば、深山幽谷の地で砂鉄と木炭を原材料として、主に日本刀の材料となる鋼(はがね)を生産する営みだと理解している人が大半だろう。そのイメージは、アニメ映画「もののけ姫」と、日本でただ1か所島根県奥出雲町で冬場だけ操業している日本美術刀剣保存協会の「日刀保たたら」に負うところが大きい。

 著者は本書で「間違いではないのだが、それは事実の一部に過ぎない」と繰り返し書く。そして、たたら製鉄は海岸や川沿いでも行われたことを発掘事例や資料をもとに丁寧に立証する。さらに、たたらで生産された鉄は、刀剣の材料としてよりもむしろ大部分は農具・工具、鍋、釜、包丁など家庭用品、寺社やお城の造営、銃砲など刀以外の武器に用いられたと強調する。

 その証拠として著者は、たたらで生産される鉄の大部分は大鍛冶屋という精練工程を経て割鉄・包丁鉄という呼称で延べ棒として流通したことを、生産、加工の両面から証明している。たたらで生産される鉄は炭素量(つまり硬度)の高い順に銑鉄、鋼鉄、軟鉄が混在する。銑鉄や鋼鉄はそのまま鋳物や焼き入れ刃物に利用できるが、きれいに選別することは困難なので、大鍛冶屋で再度加熱、溶解して加工しやすい炭素量に調整して加工業者(つまり鍛冶屋)の手に渡った。

 大陸からもたらされた製鉄技術は、古代、中世を通じて炉内を高温に保つ工夫、そのための送風技術の改良などで独自の進化を遂げ、中国山地を中心に明治期まで営々と営まれた。その痕跡はいまでも随所で見ることができる。

 しかし、産業としてのたたら製鉄が途絶えてすでに100余年。製鉄技術はかろうじて保たれたが、大鍛冶屋という精練技術はもはや再現がむずかしい。いま砂鉄製錬を含む総合的な技術を受け継ぐのは日立金属安来工場の特殊鋼と日刀保たたらだけとなっている。

 わずか100年の空白がもたらした技術の断絶が、たたら製鉄に対する誤った理解を増幅させてしまった。専門書というより普及・啓蒙書として書かれた本書は、たたらの歴史研究の現在地を知る貴重な一書である。


# by shimazuku | 2019-08-17 17:07 | Trackback | Comments(0)

雨読メモ18/19『日本の国難』2019/08/12

 お盆が来る。台風10号も来る。困るのは台風だ。暴風雨になれば実り始めた稲が倒れる、野菜とブドウのビニールハウスが大変なことになる。でも台風を止めることはできない。強風が吹かないことをひたすら祈る。

 台風が九州と四国の間の豊後水道を通ると、中国地方の西部はひどいことになる。これは過去の台風が教えてくれる。例えば19459月の枕崎台風。原爆の被害調査で宮島の対岸に滞在していた京都大学の調査団が土石流に巻き込まれて多大な犠牲を出した。他にも、錦帯橋を破壊したキジア台風がある。いずれも豊後水道から瀬戸内海に入った台風だった。

            **********

『米国人ジャーナリストだから見抜けた日本の国難』

(M・ファクラー著・SG新書・4月刊)

 見出しは簡略化したが、タイトルは異常に長い。この長いタイトルに惑わされて買ってしまった。元ニューヨーク・タイムズ東京支局長という肩書にも惑わされた。

結論から書く。わざわざ買って読むような本ではなかった。書店で立ち読みすればよい。最近の書店はたいていお客のために椅子を用意しているから、座って30分も斜め読みすれば十分だ。

 アベノミクスを適当に持ち上げ、五輪後の不況を予測し、日本も移民国家になれと説き、米中新冷戦による日本への影響に警鐘を鳴らす。なるほど日本人の分析とは趣を異にするが、分析というほどの深みはない。

 どうしてこんな本が出たのだろう。版元がSBクリエイティブとあるからソフトバンク系の出版社なのだろう。ほかにどんな本を出しているのか知らないが、タイトルも内容もあざとさをぬぐえない。

 しいて書けば、記者クラブ制度に安住している日本の新聞、テレビへの批判。これはその通りだと思う。つまり日本の記者は記者クラブにたむろして、持ち込まれる情報を紙面や電波に載せているだけという批判である。

 在野精神を失ったメディアは、もはやメディアとは言えない。だから新聞を読む必要がない。部数が減るのは当たり前だろう。読む必要がある記事を載せれば、今のように新聞が斜陽化することもあるまいに、と僕も思う。


# by shimazuku | 2019-08-11 23:15 | 雨読ノート | Trackback | Comments(0)

雨読メモ17/19『未来の地図帳』2019/07/31

 すっきりと梅雨が明けてほっとしたのもつかの間、今度は猛烈な暑さ。ほぼ穂がでそろった田んぼにカメムシが…。この臭い虫をのさばらせておくと、収穫後の米に黒い斑点が混じる。白米に黒点はやはりうれしくない。急いで駆除薬を買ってきて、昨夕散布した。わずか1時間の作業で汗びっしょり。

 昨夜からのジャイアンツ3連戦は、首位奪回のラストチャンス。でも負けた。テレビを見るのが怖くて、アプリで時折、経過をチェック。もし今日負けたら絶望だろうなあ。

            **********

『未来の地図帳』(河合雅司著・講談社現代新書・6月刊)

d0165740_10504113.jpg

 人口問題は、地球にとっても地域にとっても最も重要な課題である。でも事態が緩慢に進むため、深刻さに気づきにくい。気づいていても自分一人では解決できない。ずるずる先送りしているうちに、取り返しがつかなくなる。

 僕が住む集落は15世帯。老人の単身世帯2、老夫婦世帯5、老夫婦と40代未婚男性世帯2、未婚男性の単身世帯2。残る4世帯は3世代同居で小学生2人、中学生1人、高校生1人。すでに消滅した家が4戸。うち一戸は別の地域から移り住んだ中年夫婦2人。20年後にはおそらく半減しているだろう。これで地域の未来像を描くことができるだろうか。

 そんな現実を考えながら本書を読んだ。日本はすでに人口減少社会で少子高齢化は加速している。オリンピックや万博を誘致しても、それで人口減少に歯止めがかかるわけではない。高度経済成長期の夢を追い求めるアベノミクスがいかに空しい政策であるか、人口問題ひとつで、それが間違いだとわかる。

 1億総活躍、女性活躍、働き方改革、移民受け入れ…。トリクルダウンで日本は元気になると安倍総理は言うが、それは嘘だ。人口問題と正面から向き合わない限り、日本は衰退する。

 いや衰退するのは致し方ない。そのなかでだれもが心豊かに生を全うできる社会とはどういう社会なのかを、本気で考えようよ。総理と言い日銀総裁と言いなんと無責任な人なのだろう。

 本書は2045年の人口推計をもとに都道府県、市町村の未来を予測している。人口が増えるのは首都圏だけ。それも高齢者の増加が加速する。鳥取、高知は40万人台、島根、徳島、山梨の3県は60万人を割り込む。つまり1県で1市の人口に満たないところが出現する。著者は47都道府県はもはや維持できないという。

 著者はベストセラー『未来の年表』12の著者でもあり、以前、本ブログで紹介したことがある。今度の著書は『…年表』以上のインパクトがある。

 政府が「過疎」という言葉のマイナスイメージを払しょくするため、新しい呼称を募っているという。もはやそんな問題ではない。現在の国の施策でカバーしきれない人口問題をどう位置づけるのかを含めて、政府が見て見ぬふりをしている「人口」を広い視野から直視したい。


# by shimazuku | 2019-07-31 10:51 | 雨読ノート | Trackback | Comments(0)

雨読メモ16/19『陸王』2019/07/11

 カープは11連敗でオールスター戦の休暇に入った。たぶん、交流戦以後の勝ち星ゼロだから、わかりやすい。スタジアムの赤応援団も、少しずつ減ってくるのかな。

参院選も自公の勝利予測でメディアの足並みはそろっている。広島で自民が2議席独占などということになるのかもしれない。あの厚顔無恥な代議士の妻の万歳写真など見たくもない。

腕時計の秒針が2秒刻みで進み始めた。つまり電池切れの予告。きのう市内へ出たついでに馴染みの店で交換してもらった。これで2年先までは動いてくれるだろう。

            **********

『陸王』(池井戸潤著・集英社文庫・6月刊)

d0165740_14503123.jpg

 3冊を同時並行で読み始め、予想通り本書が真っ先にゴールした。ワイフの呆れ顔と不機嫌の入り混じった表情に気兼ね? しながら、3日足らずで750ページを読み終えた。こういう本は読むのも速いが記憶から消えるのも速い。

 行田といえば足袋の町。小学校で学んだ記憶がある。老舗の足袋メーカーが、先細りを打破しようとマラソンシューズ開発に取り組む物語。あの金四三が足袋で走った話は、大河ドラマでもやっていたから、格別驚くことではない。だが小説に描かれた時代は、ハイテク駆使が当たり前の現代。

 足袋メーカー、地場銀行、食品会社陸上部、大手スポーツシューズメーカーがそれぞれの浮沈をかけて鎬を削る。いうならば個人ではなくチームの戦い。靴底や布の新素材をめぐる駆け引き、それをサポートする人たち。

 著者の作品を貫く矜持、人間同士の信頼が経糸となって、チームから離れる人、チームに真心を送り込む人が入り乱れて小さな足袋メーカーに成功をもたらす。

 地場銀行を追われながら支え続ける男、将来を嘱望されながら記録低迷にあえぐ長距離ランナー、大手企業の理不尽な要求を拒んで足袋メーカーの一途さに手を貸す男…。

こういうピュアな人に読者は弱い。地位、名誉、経済的見返りにこだわる人に著者は容赦しない。池井戸作品がおもしろく、多くの読者をひきつけるのは、人物設定とストーリー展開の巧みさによるのだろう。

これまで『七つの会議』『下町ロケット』などいくつかの作品を読んできたが、読み始めたら最後まで読まないと気が済まないような構成は、著者ならではの才能に違いない。失礼ながら著者は、寝転がって気楽に読ませてくれるエンターテイナーの一人である。

この作品、テレビドラマになったらしい。見ていない。いま「ノーサイド・ゲーム」という作品もドラマ化されているようだ。これも見ていない。

 <追記=そういえば昔、「陸王」というオートバイがあった。腹の底にしみこむようなエンジン音と青い色のボディが記憶に残っている>


# by shimazuku | 2019-07-11 14:55 | Trackback | Comments(0)

じめじめ じとじと…2019/07/03

 鹿児島が豪雨で大変なことになっている。もう20年以上前、空港からレンタカーで鹿屋まで走ったときの景観を思い出している。あの茶畑どうなっているだろうか。土砂に埋まっていなければよいが。

不謹慎かもしれないが、今夜カープがまた2-6で敗れた。やることなすこと裏目に出る。このところ毎日、1ゲームずつ首位との差が開いている。あすの朝刊では5ゲーム差か。こんなはずではなかった。交流戦前がなつかしい。

稲に追肥(穂肥という)をやる時期。でも大雨が怖くて手が付けられない。コシヒカリの倒伏を防ぐための農薬(ロミカという)も散布できない。思い切って、あす肥料をやろうか。

買い込んだ本を3冊、同時並行で読んでいる。池井戸潤『陸王』、藤原明『日本の偽書』、朝日新書『もの言えぬ時代』。たぶん『陸王』を真っ先に読み終えそうだ。文庫というのに750ページもある。普通なら上下に分冊するところ。でもそうすると下巻の返本が増える。無理したんだろうな、きっと。


# by shimazuku | 2019-07-03 22:46 | Trackback | Comments(0)